2010年3月4日木曜日

完全防水携帯電話

私は、この「完全防水携帯電話」を現実化するために
防水マイクロフォンの特許を出願、取得しました。


「え、防水ケイタイはもうあるよね」

と思われるかもしれませんが、どこのメーカーの防水携帯電話の性能を見ても
常温静水で1.5m、30分の防水性能。

防水が当たり前となった「時計」の防水性能は、日常生活用防水で約3気圧。
水深にすると30m(!)です。

携帯電話の防水、不安じゃないですか?


しかし、各メーカー共申し合わせたように1.5m、30分の防水性能。
なぜでしょう?

これは、スピーカーやマイクの音響部分に使用される「防水膜」の性能なのです。
「防水膜」とは通気性のある、はっ水効果の高い膜で
ゴアテックスが有名ですよね。

空気の振動である音を伝えるために、穴の空いた膜を使用しているので、
水圧をかければ水がしみ込んできちゃいます。。。

そんな限界性能が1.5m、30分なのです。


「お風呂携帯」なんて言っていますが
実は石鹸水はNG。お湯もNG。
そして、海水もNGです。

これは「防水膜」の浸透力が水道水よりも大きくなるからで、
いかにギリギリの性能であるかが伺えます。


しかし、そのほかの部分の防水に関して言えば、時計と同じ。
音響部分の防水性能を上げれば、ケイタイの防水性能が向上することになります。
そこで音響部分に注力して「防水マイクロフォン」を考えたわけです☆


じゃ、なぜマイクなの?といえば、
スピーカーはある程度大きさがあるので、
現状の振動板部に防水塗料とか使用すれば多少耐圧は稼げそうなのですが、
マイクは小さいうえに静電容量で振動を拾っているので、直接水には弱いのです。

それにスピーカーもマイクも基本構造は同じ。
マイクの構造として権利を取得しても、スピーカにも権利を行使可能です^^>


私がこんなに頑張って完全防水ケイタイを実現しようとしても、
「あまり必要無いよね」という方も多いと思います。

今の日本であれば、洗いたい人やお風呂で使いたい人ぐらいでしょう。
電子機器の使い方を心得ている先進国では、
完全防水ケイタイは4WD車みたいなものかも知れません。

実は本当に完全防水ケイタイが必要なのは、いつも4WD車が必要な国なのです。



発展途上国の皆さんは教育も情報も充分には行きわたっていないでしょう。
独裁的に民衆を動かそうとする人物がいれば、これほどいい環境はありません。
自分の力を示し、情報操作すれば民衆は思いのまま動きます。
戦争だって、し放題。

しかしそこに情報があれば、教育に有効な電子機器があれば。
状況は変えられないかと思うのです。

情報と教育を世界に広げて、世界平和に貢献したい。

しかし、そんな国の環境は過酷です。
電子機器の扱い自体慣れていない可能性があります。
そこで、防水性能を含むタフな携帯電子機器端末が必要になると思うのです。


某韓国電子機器メーカーの採用面接でこの話をしたところ、採用担当者に
「あなたは何か宗教をやっていますか?」
と聞かれました^^;

当然無宗教ですが、
核爆弾一撃で世界に深刻な影響が出る現代に於いて
自分の国は安全だから大丈夫、なんてことが言えるわけが無いですよね。


宇宙船地球号は意外に小さい訳で。
私は自分の出来る事をやるのみなのです。

この完全防水携帯は商売としても魅力的なはずです。
前出の話でマーケットが大きく広がると同時に、防水が標準となる時代が来ると考えています。
腕時計がそうだったように。


ちょっと話が長くなりました。
次回は技術的な部分の紹介をさせて頂きます^^

6 件のコメント:

  1. 完全防水携帯、出れば是非欲しいです。私はダイバーですが、私を含め一部のダイバーは生活防水携帯をハウジングに入れ、海中に携帯しています。
    詳細は下記のブログを是非ご覧ください。
    http://blogs.yahoo.co.jp/southern5753/5586002.html
    国内でもレジャーダイバーだけでなく、警察や保安庁、消防レスキューのダイバー等に需要は有ると思います。

    返信削除
  2. 岡本さん
    コメントありがとうございます。

    私もジェットで水上に出ることもありますが、
    水上での通信手段は生命線ですよね。

    「必要な技術を具現化する」
    この技術者として基本的な考えが最近、
    目先の利益を優先する経営に負けてる気がします。

    在るべきものを具現化するため
    地道に頑張ります^^>

    返信削除
  3. はじめまして、hiroです。
    完全防水携帯は、欲しいです。
    今日も、洗濯機に携帯を入れてしまい、壊してしました。
    また、完全防水携帯があれば、雪山での遭難者の捜索に役立つと思います。

    返信削除
  4. hiroさん
    コメントありがとうございます。

    最低でも普通に洗濯機で洗えるぐらいの
    防水性能は欲しいですよね~。

    以前所属していた会社に予算とやる気があれば、
    計画では昨年中に洗濯機試験完了の予定でした。。。

    企業を動かし、携帯の防水レベルを引き上げるには
    皆さんの声が必要です☆

    返信削除
  5. 完全防水は今回みたいな 
    津波などの水関係の災害時に役に立つと思います
    頑張って実現んしてください

    返信削除
  6. 匿名さん
    コメントありがとうございます。

    携帯電話の防水が完全であれば、
    今回の様な災害時には
    特に人命救助に大きく貢献出来るはずです。

    あればいいものではなく
    「あるべきもの」とする為に頑張っております。

    返信削除