あれはこの無職期間2作目の特許で、
8月にお題の携帯電話用「防水マイク」を出願していました。
今の防水型携帯電話の防水レベルは、・常温・静水で1.5m。
どのメーカーも同じスペックです。
広告では日常生活に問題ないレベルの防水と言ってますが、
実際水道流水での洗浄等はNGですし、お風呂もNG。
これはどうしてかというと、
スピーカー・レシーバー・マイクの音響防水部分に
ゴアテックス(撥水機能の通気膜)を使用しているからなんです。
この部分の技術は防水携帯が登場してから変わっていません。
腕時計を例にとれば
通常、日常生活用防水製品の防水レベルは3~5気圧です。
水深に変換すれば30~50mもあります。
なぜこれだけ必要かと言えば、
・水道を全開で洗浄
・浸透性の高いお湯に浸す
・またさらに浸透性の高い洗剤を使用して洗浄
・腕時計ごと水中に落下
等の事態を考慮し、完全を期すため安全率を加えているからです。
実際、今の防水携帯には「防水」の実力はありません。
正直に言うなら「防滴(雨中使用レベル)」です。
でもこのゴアテックスを使用した音響部分以外の防水部位は
他の機器・装置等で使用される通常の防水構造ですので
音響部分の防水性能を上げれば腕時計レベルの防水は可能なのです。
そこで、
この防水膜の代替え案として2次振動板とバックアップ機構を加えた
耐水圧防水マイクを考えました。
音は空気の振動で、マイクもその振動を感知しています。
現在主流のコンデンサマイクの振動板は
静電容量変化をセンシングしているため水は厳禁です。
それなら同じ動きができる2次振動板に防水機能を持たせ
振動板の外側に配置。
2次振動板が外部圧力で破損しないように
通気口を備えたバックアップ構造を2次振動板の内側に配置しました。
理論上、2次振動板で多少の減衰による音圧の低下がありますが
防水膜の無数の小さな穴を通過してやってくる音波に比べれば、
減衰は無いようなものです。
さらにこの案では、
マイクの中にこの構成を組み込んだことで
最終組み立てでの取り扱いと
組みつけ後の部品交換を簡単にしようとしています。
同様の構造でスピーカーとレシーバーも制作可能。
これは請求項に追加しました。
早期審査請求もすでに行っていて、
書式のチェックは完了。
そろそろ結果出るころなんですが^^;
一応「拒絶通知」用には準備万端ですよ♪
もっと使える防水携帯。
みなさんも欲しくないですか?
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