2015年12月15日火曜日

野菜が体に良い本当の理由

みなさん
野菜を食べていますか?

「健康のためには野菜食べないと」
っていいますけど、
どうして野菜食べると健康になるんでしょうか。

これまでは
野菜に多く含まれる抗酸化物質のおかげ。
と考えられてきました。

活性酸素に代表されるフリーラジカルによって細胞が傷つけられ
がんや血管疾患、糖尿病等の発症に関係することが分っていて、
そのフリーラジカルを野菜の抗酸化物質が
中和してくれるという理論です。

ところが
実は厳密にこの効果を検証した結果、
ビタミンC,ビタミンAなどの抗酸化物質は
病気を防いだり進行を抑えることは
出来ていないことが分りました。

???
ではなぜ野菜は体にいいのか。
実は食べなくてもいいの??

いえいえ必要なんです。

なんと植物が作り出す「毒」が人間の能力を強化し
結果、健康になっているようなのです。


植物が害虫から身を守るため
何百万年もかけて進化させた
殺虫作用のある苦味のある化合物。

私たちは植物を食べる際に
これら低濃度の毒性化合物も摂取します。
これが人体の細胞に
運動や断食と同じようなストレスをかけます。

このストレスで細胞が死ぬことはありませんが、
弱いストレスに対応することで細胞が強化され
より強いストレスに耐える能力が備わるのです。


細胞の回復力が高まるこの現象は
「ホルミシス」と呼ばれます。

ホルミシス現象には
「放射線ホルミシス」というものもあり
低線量の放射線は体に良いという理論もありますが
こちらはどこまでがOKでどこから危険なのか
きちんと線引きが出来ておらず
個人的にお勧めは出来ません。

そして実は
この植物を食べるというホルミシス効果も同様で
効果を起こす植物由来の化合物は
大量に摂取すると人体に害を及ぼすようになります。
ただ放射線ほどの急激な悪影響はないので
過剰に摂取しなければOK。
摂取量制限のため
生物は本能的に苦味を避ける
という考えもあります。


野菜は体に良いから野菜だけ。
なんていうのは
逆に体に悪いようですよ。

何事もほどほどに。
ですね^^



日経サイエンス2016年1月号より
抜粋してお届けしました。


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