2011年3月23日水曜日

ベクレルとシーベルト

牛乳とほうれん草に放射能異常値が検出され、
徐々に他の野菜や食品にも拡大しているようです。

そして
このタイミングで我々を惑わす新たな単位
「ベクレル」の登場です。


これまでよくメディアで用いられてきた
「シーベルト(Sv)」は人体への影響を考慮した単位で
「ベクレル(Bq)」は単純な放射能力の単位。

「明るさ」と「電球のワット数」のような関係です。

いくらワット数の高い電球でも
あまりに遠くにあれば明るくなりませんよね。

この場合には距離が「変換係数」になります。


ベクレルとシーベルトに関しても
この「変換係数」がありますが、
放射性元素が何か、食べるのか吸い込むのかで
係数が違うようです。


ここでは代表して

・ヨウ素131
・セシウム137
・プルトニウム239
・ストロンチウム90

を食べる場合(経口)で変換します。


<変換係数>(μSv/Bq)

・ヨウ素131    : 0.022
           : 0.075(幼児)
           : 0.14 (乳児)
・セシウム137   : 0.013
・プルトニウム239 : 0.25
・ストロンチウム90 : 0.028


例として
3月18日に栃木県宇都宮市の水道水で計測された
この時点でのヨウ素放射能最悪計測値
75Bq/Kg(1キログラムあたりベクレル)では、
これに変換係数をかけてあげると

75 X 0.022 = 1.65(μSv/Kg)

となります。
1Kg飲んでこの値ですから、
胸部レントゲンの被ばく量(65μSv)と比べても
一時的な摂取では問題ないと言えます。


しかし、この値が続くようであれば
からだに蓄積されていくことになりますので
「危険」となる可能性も当然あるでしょう。

ガイドラインでは
100 Bq/kg(キログラムあたりベクレル)以上の水道水は
乳児用調製粉乳及び直接飲用に供する乳に使用しないよう
厚生労働省より指導されています。

因みに成人は 200 Bq/Kg までOKです。


信じる信じないは別として
ある程度必要な情報は公開されています。

情報を判断し自らの身を、家族を守ることが
今私たちに必要なのではないかと考えます。

*ヨウ素131の変換係数に乳児・幼児を追加しました(26日)
*ストロンチウム90の係数を追加しました(31日)


参考:imadoki.comさん
   :全国の放射能濃度一覧さん
   :六号通り診療所所長のブログさん

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