2016年12月4日日曜日

自動車の商品性と安全

最近ニュースによく取り上げられる
お年寄りに多いアクセルとブレーキの踏み間違い事故。

更なる安全装置の搭載とか
別構造のアクセル採用
なんてことも言われています。

ニュースを見てて
「ふつう間違えないよねー」とか
ついつい思っちゃいますよね。

実は僕もそう思ってましたが、
ちょっと気がついたことがあります。

最近の乗用車ってアクセルの位置が昔から変わってないでしょうか?

私、普段はトヨタのハイエースに乗っています。
先日実家の車(スズキのスイフト)で釣りに行った際、
ウエーダー(釣り用長靴)を履いたままブレーキーを踏んでエンジンをかけたところ
エンジンの回転が急に上がって、
「なんだなんだ」と思ってよく観察すると
ブレーキを踏んでるウエーダーの端がアクセルペダルを押してました。
私は無意識にいつもの車の感覚でブレーキを踏み込み
ちょっと大きめのウエーダーの靴底がアクセルの位置にあったわけです。
ハイエースではこんなことは起きていません。

ここで
ハイエースとスイフトのアクセルペダル位置を比較して
この原因が明らかになります。

スイフトのアクセルペダル位置は
ほぼハイエースにブレーキ位置にあるんです。

なぜこうなるかというと
最近の車は室内の広さがセールスポイントになっており、
開発段階でミリ単位でも室内空間確保が優先されています。
しかし室内を拡大していった結果として
本来のアクセルペダルの位置にはホイルハウスが来てしまうわけです。
そしてアクセル位置は内側に押されてしまいます。
ハイエースのアクセルペダルはホイルハウスの前にあるので
その場所が変わることはありません。

お年寄りはとっさの時、
ついつい昔のブレーキペダルの位置を踏んでるのではないでしょうか。

事故は許されるものではないにしても、
商品性が優先された結果の
この感覚的な部分の変更にも責任があるのではないかと思う
今日このごろなのであります。

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