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2020年12月15日火曜日

国際ナノテクノロジー展 2021

満を持して来ました。 

前回は3日前まで来る気満々でしたが、

新型が流行りだしたタイミングにつき自粛。

今回はリモート併催とのことで

あまり盛り上がってないかなーと思いながら来ましたが、

ちょっと人が少ないかな?ぐらいでいつもの感じでしたね。


結果として注目していた技術は今一つ進展が無かったです。

しかし別口で面白い技術があったり、

理解しがたい技術を説明してもらえたりと、

展示会満喫出来ました^^

防水ネタで目に留まったのは

布施真空さんが持ち込んだ「Tom防水」


基板をフィルムで防水するものです。

携帯端末の高度防水を考えた時に

筐体シールが最悪漏れた時にも基板を守る構造が欲しくて、

ポッティング(樹脂を流して固める)を考えていたのですが、

制作に時間がかかるのでネックだったんですよね。

これはインパクトありました。


センサー系は色々トライしたものが展示されていましたけど、

開発初期的なものが多く実用には遠い感じ。

でも自分のネタとして検討に入れたいものもあり、

勉強になりました。


あと防水端末とは関係ないですが、

住友重機械さんが持ってきた攪拌翼が面白かったですね。

翼の形状の工夫で大きく攪拌効果を上げたもの。

展示の仕方も分かりやすく

歴史のあるものでもまだ改善の余地があるなーと思いながら見てきました。


来年は新型が収まって普通に開催となることを祈ってます♪



2017年2月22日水曜日

国際ナノテクノロジー展 2017

今年も行って来ました。


まずは毎回チェックのNEDOブースから。
しかし今回は昨年からの進捗が少なかったように感じましたね。
数年前から注目のナノセルロース樹脂は未だ実現せず。
ぐっとくるアイテムが無かった中で
気になるアイテム2点。


まずは「トチュウエラストマー」
名前のとおり杜仲茶の木から抽出・精製したバイオポリマー
ポリエステルに添加して
衝撃強度25倍(!)向上です。
量産性とコスト次第だと思いますが
現在開発協力メーカー募集中のようです。


そして2点めは「サメ肌再現での流体性能向上」
サメ肌を流体接触部品に適用して流体特性を向上させようというもの。
個人的な見解だと
効くレイノルズ領域が限られそうですけど、
面白いアイデアですよね。

NEDOブースを離れ
去年は遠目に見てた技研プロセスさんのシリコン塗装ブースに突入。


「ワイヤブラシを当てても傷付かない」
ほんとかなーと思ってましたが
これが結構素晴らしい出来で、
跡は付くんですが元に戻ってきます。
コスト聞いて来るの忘れましたが
今担当の部品に使うかも。ですよ。

いつも寄る東レさんブースで気になったのは
「TOREYCA CFRF」


シート状材料をプレスして成型するものですが、
従来のカーボン材に対して40%の軽量化。
カーボン材って強度有るけど重いじゃないですか。
固定部位の強度をどうみるかですが、
将来自動車のシャシー材として使われそうな感じです。

今回見ていて面白かったのは
実はこちらの3Dプリンタかもしれません。
毎年の進化が凄い。
そしてそのなかで目についたのは
ファソテックさんが持ってきていた
「カーボンファイバー3Dプリンタ(世界初)」です。


これが凄いのは
プリプレグ等のカーボン部品製作は時間がかかる。
またインジェクションにするとカーボン繊維を生かしきれない。
ここを改善した点でしょう。
3Dプリンティングで形状を作りながら
自由なパターンで長繊維カーボンを織り込めます。
お値段も300万円ぐらい。
この装置で作れるものはまだ小さいですが、
使ってみたいって思いますよ。

実は今回期待していた
前回出展のダイアモンドを使用した磁気センシング技術は出展無し。
うまく行ってないのかなぁ。。

来年に期待します。


2016年2月3日水曜日

国際ナノテクノロジー展 2016

今年も行ってきました。
ますは雪にならなくて良かったですね^^


今回もNEDOさんブースからチェック。

確か昨年も出ていたと思うんですが
何故か目に留まったこのセンサー。


開発品は触覚センサーなんですが、
こちらの思惑としては「音波センサーにならないか」ですね。

この薄膜歪ゲージのセンシング能力が肝ですけど、
ちょっと現時点では特性出しが困難な感じかな。


次に気になっていた
ナノセルロースを配合したプラスチック。
昨年の感じでは製品化が進みそうな勢いでしたが、
今年は何やらトーンダウン。
担当の人にそのへんを聞いたところ
プラスチックとの混合がうまく行かないとのこと。
試作レベルでは作れる。
しかし量産のレベルに到達するのは
2,3年後になるのでは。
とのことでした。
期待して待っています^^>


お次はナノカーボンを球状に作成して
オイルの添加剤として配合。
高面圧下での低摩擦を実験にて確認済みとのこと。


但し既にDLCをコートしてある部品のフリクションに関しては
大きな効果が得られず、加えてまだコストが高い状況。

コストが下がれば、
旧車のエンジンにDLCコートしたかのような
低フリクションが実現しそう。
旧車持ちの皆さんはもう少し我慢が必要です^^


NEDOさんブースを離れ
掘り出し物を探していたら、
まずヤマハさんのブース発見。


こじんまりしていますが、
ナノテク大賞の独創賞を受賞☆
耐食性・耐熱性を高める表面処理技術を自社商品にこだわらず
広く展開したところが評価されたようです。
いい色を出してましたね。


そして最後に
凄い掘り出し物に出会いました。
産総研さんが出していた
「ダイアモンド量子センシングデバイス」
微弱な磁気の変動を正確に測定できる。
これは基本今のマイクロフォンの測定と同じですが、
地磁気の変動レベルを検出可能なんだそうです。


そんなに精密に測定できるなら
これまで空気中に置かなければいけなかった振動膜を
ゲル上に置いても検出可能なのではないか。と。
何故ゲル上かというと
これを水圧に耐えるマイクロフォン構造としたいからで、
音波で揺れて、水圧には振動膜の保護構造としたいんですよね。
イメージはNEDOさんの触覚デバイスです。

説明員さん曰く、
「この構造は今世界中で何を測れるのかというのがブームになってますが、
音をこの構造で検出しようとしてる人は居ないですよ。」
だそうで^^

現時点で測定器のサイズは大きいんですけど
この原理と検出性能は使える可能性が有ります☆


どうでしょう。
私と共に世界を変えたい企業様
いらっしゃいませんか^^?

2015年10月11日日曜日

CEATEC JAPAN 2015

今回は防水マイクの新構造ネタを調査しに行ってきました。


現在手持ちの静電容量変化を使ってのバックアップ構造では、
完全防水構造にした場合に問題が。。
内部の残留空気によって破壊されてしまいます。

携帯電話のように使用温度環境が広いと、
ケース内部に残った空気が膨張・収縮することによって
音波をセンシングするためにフローティング構造とされた膜構造に
その圧力がかかってしまうのです。

その圧力をキャンセルできる構造、
またはセンシング技術が必要です。

もともとは現状のマイク構造を利用して完全防水を達成する予定でしたが、
「現状の技術の延長線上には解決策は無い」と判断、
新構造を考案中です。

そしてその新しい構造に何が適するか
どんなセンシング技術がどのサイズで実現できているのかを見るには
展示会がいいんですよね^^


まずアルプスさん


スマートウォッチのリューズ用の技術展示でしたが、
大きな抵抗無く変移を出力出来る構造。
磁石であるNSのピッチもかなり詰められるとのこと。
これを何に使うかは秘密です^^


そしてこちらは水深100mまで耐えられる気圧計。
すでに市販されてるこれはサイズも含め興味をひかれますが、
マイク構造とは振動膜の固定方法が異なるそうで
気圧計だから圧力に耐えられているとのことでした。


ちょっと寄り道して
こちらは風量センサーを使用した行灯。


精度はあまり高くないものですが、
部屋に配置してエアコンの風が部屋のどのへんが流れてないとか
リアルタイムで確認できます。
そのセンサーを利用したこの行灯は
風が吹くと灯りがリアルに揺らぎます。
これはちょっと売れそうでした^^

またディスプレイ屋さんのBOE。
他のブースも8K、10Kのディスプレイを展示してましたけど
ここは見せ方が上手い☆
ほんと綺麗に見えました^^


写真は自販機等に適用予定の
半透明なディスプレイ。
いろいろ使い道がありそうです。

しかし、8Kで見る水中映像は酔います><


最後に映像はありませんがNBCメッシュテクさん。
こちらではミクロン単位で管理されたメッシュを提供。
皆さんのスマホのスピーカー、マイク部分を
やんわりと防水にしてくれてる影の立役者さんです。

新バックアップ構造に使えるか
いろいろお話聞かせて戴きました。

いいイメージがあるうちに
進めておきたいと思います^^

2015年1月31日土曜日

国際ナノテクノロジー展 2015

行って来ましたナノテク展。


実は事前にHP等で内容を先行チェックしていて
「今回はあまり興味そそられるもの無いかも」
なんて思ってたのですが、
行ってみると結局時間不足で見切れないという感じでした。
やっぱり先行開発物は面白いですね。

まずNEDOブース。

その1は事前に興味あった
「ナノハニカム絆創膏」


絆創膏に興味があるわけでは無く
この構造が面白そうかなーと。

3次元の穴構造を量産レベルで制御出来るとのこと。

この製造法が面白くて、
まず素材表面に水分を結露させ
その結露を雰囲気の加湿で成長させ
成長させた水球を揃えて材料を凝固させ
最後に水分を飛ばして完成。

「こんなに綺麗に揃うんだ」っていうのが正直な感想。

この構造を完全防水構造スマートフォン筺体の
内圧調整構造に使いたいな―なんて見てました。
撥水剤コートで耐水圧制御出来そうじゃないですか。
まー是非やってみたい。
やらせて欲しいですね^^


その2は
「高品質マグネシウム鍛造材」


言わずと知れた筺体部材です。
現在は自動車関連に売り込んでるとのことでしたが
日本のメーカーさんの要求品質が高くて
そこをクリアするのが現在の課題とのこと。

具体的には見た目の話しで
素材の耐久性よりは外観の防錆なんだそうです。

電子機器筺体ではもう一般的になってるだけに
自動車のライフでの保障の確率が必要なんでしょうけど
見た目は見た目。最終的には機能で判断して欲しいですね。


その3は
「大量生産可能となったナノファイバー」


これはゴールイメージが私も見えていませんが、
使い方で大きく成果を上げれそうな
そんな気がしますね。

断熱材とかじゃなく、導電性とか比強度を上手く使えないかなって感じです。


NEDOブースを離れ
うろうろしているところで出てきたこれ。


木陰をイメージした積水さんの「組立式日よけ」です。

手に持たせてもらったんですが「軽い」です。
輻射熱を少なくする設計らしく、
今年の夏はこの日よけとミストの組み合わせで完璧でしょう。
積雪にも強いって言ってましたので
役所の皆さんチェック必要ですよー


樹脂系では
東レさんの「ナノアロイ」ですかね。


数年前から衝撃吸収のプラスチック開発は知ってましたが
実用され始めたようです。

もう最近の車はフロントエンドが樹脂バルクヘッド化されているので
この材料って衝突性能クリアの切り札とかになりそうな気もします。
株買っておくようかな^^


最後に3Dプリンタ。

前回金属3Dプリンタが既に量産ターボに採用されていて驚きましたが、
今回ドイツの3Dプリンタを販売していた商社さんによれば
「この機械で航空機用ターボプロップエンジンのブレードを量産している」とのこと。

そこって絶対壊れちゃいけないとこですよ。

当然最終的に熱処理は必要とのことですが、
靭性が少々劣る程度まで来ているようです。
航空機の主翼構造部品でのコストダウン例も出ていました。

中空の構造を実用レベルで作れる。
あとはお値段なんでしょうねー
製造時間はかかるでしょうから。


まーもっとたくさんあったんですが
印象深かったのと個人的にメモを残したいのはこのぐらいですね。

それにしても今年は雪の中凄い人でした。
景気いい。んですかね^^


2014年2月1日土曜日

国際ナノテクノロジー展2014

2年ぶり(かな?)に行ってきました。
昨年までは仕事が忙しすぎて「展示会って何?」な感じでしたから。






まずはNEDOブース。
ここはいつも楽しみにしてます^^

最初に目に入ったのはCNF
セルロース・ナノ・ファイバー


機械技術者なら誰でも一度は
自然素材の強度と剛性を使いたくなるでしょう。

特に「木」
あの軽さと剛性が均一の素材になればねー
なんて思っていたら、
植物の繊維(セルロース)を樹脂に加える材料がありました。

これまで自動車用樹脂となじみ(相溶性)の悪さを改良し、
樹脂中にCNFを均一に分散可能とする
表面処理技術を開発したとのこと。

この材料が凄いのは
材料強度が4.5倍!
線膨張係数5分の1!

もう研究段階を終了し
メーカーでの量産開発にシフトしたとのこと。
動き出したら爆発的に既存材料と入れ替わりそうな
そんな技術でした。


次に目に入ったのは
何かに使ってみたくなる
「人間並みの触覚機能を再現できる超小型センサ」


これは凄いですよ。
ばね型の超小型ひずみゲージを複数個、
ゴムのような弾性材料を流し込み固めます。
そしたゴム表面に外力を加えると
変形したひずみゲージから電気出力が得られるのですが
複数個の変形による信号を解析することにより
押し引きだけでなく面を撫でるような複雑な動きも数値化可能。

このセンサーで人の手の感覚を持つロボットや
人の手の動きや力を増幅して再現するなど
アニメの世界が現実化可能になりそうな技術でした。


そして次に気になったのは
「アルミナノファイバーが織りなす新素材」


最初説明パネル見てるぶんには
なにがいいのか不明でしたが、
現在の研究結果を説明員さんに聞いていると
なにやら樹脂の表面硬度を飛躍的にアップ可能とのこと。

パネルでは熱膨張の少ない絶縁膜用という感じでしたけど、
「フィルムの表面硬度を上げられる」
なんて聞いたところで
これをケイタイ用の高性能スピーカーに!
なんて思っちゃいました。
最後にはコスト勝負になりそうですが、
振動膜部分の剛性向上でいい音出ますし、
防水用として機械的強度も期待できそうと
先行開発部隊なら手を出しておきたいところですね。


NEDOブース以外でかなりグッときたのは
「燃料電池と熱電材料を融合した発電技術」


内燃機関で問題なのは
捨てている熱量の大きさ。
これはその回収技術です。

排ガス中の水素ガスを使う燃料電池と、
熱電変換素子を組み合わせて効率を向上。
条件を適合することで
小型オートバイへの装着で200Wの発電が可能とのこと。

現在の問題点はコストと耐久性。
まだ、大手メーカーさんとは共同開発してないようで
ちょっと苦しそうな印象でした。

いい技術だと思うんですけど、
大手さんはなんでこの辺に手を差し伸べないのかなあ。
自分のところでも開発してるから。
だといいんですけどねぇ。


あと理化学研究所さんでPRしていた
複雑な挙動をするタンパク質を
挙動を音で表現する解析手法も興味深く聞かせてもらいました。
流石理研さんの発想でしたね。


そんなこんなで
2年ぶりに行くと技術トレンドも変わっていて
なかなか新鮮な感じで楽しめました。

毎年この時期に開催されてます。
技術にかかわる皆さんなら
見て損のない展示会ですよ^^

2013年11月30日土曜日

東京モーターショー2013

ちょっと仕事が暇になったので
4年ぶりに見に行ってきました^^


まずは今年アメリカのモトクロスで圧倒的だった
ビロポート君のマシンから♪

しかし今回のメインはバイクではなく、
ちょっと前まで仕事で振り回されていた
各社小型ディーゼルエンジンの確認。

特に吸気系に関して
「こんな感じで本当にいいの?」
って思っていたところを、
いちおうレーシングエンジンの吸気系開発に携わった視点で
他のメーカーがどうやっているか見たかったのです。

そして見てきた感想は
「残念」の一言。

とくにVWとBMWにはがっかりでしたね。


写真はVWの最新小型ディーゼルエンジンですが、
吸気ポートの直前に「水冷インタークーラー」が置かれています。

ターボを使用するエンジンは
圧縮されてエンジンに送られる空気が熱くなってしまうので、
インタークーラーで空気を冷やします。

「冷やすならエンジンの近くがいい」
と思うのはわかりますが、
これでは吸気効率が下がります。

本来吸気は
吸気管を流れる気体重量の慣性を利用した「慣性効果」と
この慣性効果がバルブで閉じられて発生する
圧力脈動を利用した「脈動効果」によって、
エンジンのシリンダー内に100%以上の空気を詰め込みます。

この2つの効果を使用するには
相当の吸気管長(最大出力5000回転狙いで50cm程度)が必要で、
VWが行っている吸気系の配置では
この2つの効果が全く使用できないことになり、
つまりは本来の性能を発揮出来ない事態になるはずです。

「ターボで過給してるからいいじゃないか」

と思われるかもしれませんが、
排気規制上エンジン排気量も下げられられてしまうので
これまで使用してきた
物理現象を最大限利用した効果を捨てた結果、
「エコ」という名前の付いた走らないエンジンになっていると思われます。

ここまで吸気が追い込まれる理由は、
実は一応察しがついています。

それが「スペース」と「コスト」

まず、乗員スペースを拡大した結果として
エンジンルームはかなり狭くなりました。
その中でスペースが必要となる吸気管を
何処かに追いやりたくなる気持ちはわかります。

そしてこの複雑な形状の吸気管はまた
結構なコストが発生します。
これを他の部品と一体にして
部品点数とコストを一気に下げてしまおう
という考えも分かります。


こちらはトヨタの小型ディーゼルエンジン。
吸気管とシリンダーヘッドが一体成型されています。
本来この排気量が持つ性能を発揮できるエンジンとは思えない構造。


良い製品とは
「本来あるべき性能を持っている」ものと考えます。

車の場合、私は基本動力性能かなと思うのですが、
最近は乗員スペースとコストなのでしょうか。。

かなり残念な気持ちで見て回りました今回、
でも車のデザインは結構楽しめました。


いつもグっとくるポルシェデザイン。
実物で見ると迫力があります。
もちろんお値段も^^;


2011年2月16日水曜日

nano tech 2011

東京有明の国際展示場で今日から金曜まで開催の
国際ナノテクノロジー総合展に行ってきました。

毎年楽しませてもらえるこの展示会ですが
今年もかなり興味深い出展がありました☆


まず最初に足を運んだのは
本命の「NEDOブース」


NEDOさんは独立行政法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構さんで
色々な会社や大学と組んで先端技術を開発しています。

毎年このブースに来れば
何かしら楽しませてくれるものが在ります♪


まず目に留まったのは
①「有機ラジカルポリマーを採用した薄型電池」

これは薄くて曲げられる2次電池で
厚みが最薄で0.3mm。
そして電池自体を自由に曲げられます。


高性能スマートカードや
フレキシブルな携帯電話端末
ウエアラブルPCへの適用を目指しているとのこと。


次に
②「機械振動部分が無い音源」

なんと熱で音を発生させるというもの。
熱音響現象を利用しており、
サンプルはちゃんと音を出してました。


これはちょっとビクっとしましたよ~

外部圧力に対してバックアップ構造が必要ない音源なら
うちの特許が意味無くなっちゃいますからw

しかし
まだ大きな音が出せないのと消費電力が大きいとこのと。
一安心です^^>


お次はアート金属工業株式会社さんの
③「CNT複合鉄メッキ」

これは内燃機関用ピストンのスカート部分に
カーボンナノチューブ(CNT)を混ぜ込んだ鉄を
メッキしたもの。


フリクションが大幅に低減して
寿命も伸びそうとのこと。

耐久や仕様決めの詳細はこれからだそうですが、
かなり期待出来る技術と思います。


お次もアートさんから
④「CNT複合アルミ材」

これも内燃機関のピストンが実施例でしたが、
CNTの耐摩耗・耐フリクション特性を
部品の必要な部分にインサートするもの。


展示品ではピストンリング溝部の強度アップに適用。
従来品と比較して、耐凝着性はなんと5倍(!)に。

適用部分はいろいろありそうなので
これもかなり期待の技術ですね♪


次は株式会社ナックさんからの
⑤「モノトランフィルム」

これは昨年も記事にした
養殖用の超微細泡(ナノバブル)発生装置ですが、
今回はこれの観賞用水槽バージョンが展示されてました。


近日発売予定とのこと。
これは魚元気になりますよ~


また
ナノバブル関連で
日本高気圧環境・潜水医学会さんから
こんな水槽が出展。


タイとコイが同じ水槽で泳いでます!!!

⇒なんかこの鯛と鯉の水槽はただのデモストレーションっぽいです^^;
 検索したら質問サイトで既に語られていました。
 展示会の資料読んでも、この内容に関する詳細は無し。
 逆に直接意味が無い展示をここまで大きく出すと
 効果の信ぴょう性が薄れますよね。。


そして最後に日本アイ・ティ・エフ株式会社さんから
⑥「ジニアスコート F」

これは最近やっと量産ベースになってきた
DLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)
なんとゴムや樹脂にコーティングするもの。

DLCは元々金属同士の磨耗を軽減する手段で、
コーティング表面がダイアモンドのように硬いことからこう呼ばれます。
ゴムにコートしたら割れちゃいそうですけどね~


聞けば既に数年前から実用レベルとのことで、
防水コネクタのシール抵抗減らす手段に
これに当時気がついていれば・・と思っちゃいました。。

ただやはりお値段が張るようで
コストにうるさそうな仕事は
全て断っているとのこと^^;


いつものように
半分以上は興味の無い展示なんですけど
「これは!」っていうのも必ずあるんですよね♪

しかし今回は
「海外のメディア」とか「アジア系の大学生」とか
昨年見なかったような人が随分来てましたよ~
説明員も普通に英語でした。

今回は特に「国際」展示会なのだと
感じましたね。


この国際ナノテクノロジー総合展は
金曜まで有明の国際展示場で開催されてますので
興味ある方は是非行ってみてください☆

2011年1月20日木曜日

オートモーティブワールド

有明の国際展示場で開催中の

「国際カーエレクトロニクス技術展」
「EV・HEV駆動システム技術展」
「クルマの軽量化技術展」

に行って来ました。


今回は特に注目技術等は気にせず
現状調査のつもりで行ったのですが、
結構楽しめましたね^^

今回目に付いた技術は

・株式会社フクダさんの「リークテスタ」
・NTTデータさんの「レーザーシンタリング」
・株式会社アテックスさんの「インサート成型」
・松本油脂製薬株式会社さんの「発泡樹脂」

でした。


株式会社フクダさんのリークテスタ>

電子部品の気密性を自動で連続的に試験できる装置で
「防水マイクが具現化したら、これも必要かな~」
なんて思って説明受けてきました。
今回の装置はキロPa級でしたが、メガPa級の装置も可能とのことで
これでいつ量産が来ても安心です♪


NTTデータさんのレーザーシンタリング>

これから重要が伸びるかもですよ。
樹脂の光造形をご存じな方なら説明が早いですが、
これはそれの金属バージョンです。
3次元のモデルデータから3Dインクジェットのように
レーザーで金属を造形していきます。
チタン、ステンレス、アルミでの造形が可能で
造形されたものは鋳造品と同じように扱えるそうです。
試作で型を作る必要がありません。
中空や微細構造などが簡単に実現します。
すぐにでも使ってみたいですね♪


(写真は今回展示された「内部をメッシュ構造」にしたピストン)


株式会社アテックスさんのインサート成型>

自動車等ではよく使用される
防水コネクタと樹脂ケースの一体成型です。
それほど真新しい内容ではありませんが
これを防水携帯の筺体にしたいと思っているので
まじまじと見学させていただきました♪


松本油脂製薬株式会社さんの発泡樹脂>

射出や押し出しの成型後も内部の泡が崩れることなく
均一な組織を保てるそうです。
ソリッド品との強度比較をすると
この素材単一では同一断面積の強度も低下するようですが、
ソリッドの樹脂成型と組み合わせて成型することで
高強度高剛性の部品が出来そうな気がします。
機会があれば試したいですね♪


その他
防水系の充填剤やEV用給電コネクタなど
いろいろ情報を入手してきました。


3時間通路を全て歩き尽くした感想は
展示会の活気が戻ってきたかなぁという感じ。

展示側も見る側もやる気がありましたね~
ボールペンもたくさんもらいましたし^^

なんか景気良くなりそうですよ☆

2010年10月8日金曜日

CEATEC JAPAN 2010

行ってきましたシーテックジャパン。


一番の目的は現状調査でしたが、
最近流行のMEMS部品を調査中に
「もしやこれでうちの特許逃げられるかも」
と感じてかなり不安になる事態がありました。

MEMS構造のマイクは昨年のシーテックにも出展されていて、
説明員さんから構造や原理を聞いていました。
「基本的には他のマイクと同じですよ」
なんて説明に安心していました。

しかし、

なにやらこのMEMSマイクには
ピエゾ素子(圧電素子)」が使われていて
これ自体は200m以上の水圧にも耐えるんだそうです。

「敵はやはりピエゾだったのか!」

と思い再度MEMSマイクの説明員さんめぐりをすると、
なにやらピエゾ素子をマイクとする場合の構造は
やはり大きな外圧には耐えれないようで♪

ちょっとほっとしましたが
自分の特許は「コンデンサマイク」で取得しているのを思い出し、
ピエゾ素子と組み合わせて出されるかも。。。
と考え、また不安に。

しかし、
これまでの特許庁との拒絶通知対応で
構造の一部組み合わせを変更しただけでは
「その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたもの」
となり権利化は不可能な筈。

なので「まあ大丈夫」だろうと。

安心したところでマイク関連を切り上げ
掘り出し物を探しながらフロアを回ります。


村田製作所さんのブースでは
防水圧電スピーカー」の展示がありました。
水を流しながら音を出すという展示でしたが、
やはり「いい音」とは言いがたい感じでしたね~
ちょっと前の携帯用って感じでした。


アルプスさんが持ってきた
「運転中に携帯端末を操作できるパッド」
ステアリング右側の四角です。


この展示品では
「電源や通信の関係で自動車メーカーとの連携が必要」と言っていましたが、
ボタン電池とブルートゥースで似たようなモノ作れそうな気も・・・

あればかなり便利ですから
出来そうな企業の方、よろしくお願いします^^>


ドコモさんとKDDIさんが持ってきた
スマートフォンのブースは黒山の人だかり。
皆さん操作感を確かめてましたが、
私は列に並ぶことなく通過。

各メーカーさんが持ってきた3D視聴コーナーも大盛況。

特に東芝さんのブースは
メガネなし3D効果か凄い人でした。

個人的に一番家電コーナーで
ブースが目立ってたのがソニーさんですかね。


こちらはステージの裏側ですが
表も裏も勢いを感じるデザインでした☆


あとピンクで目立ってたこちら。


mmbi(マルチメディア放送)さん。
たしかLTEを使用した携帯端末用の配信会社です。

今後必ず伸びる分野と思われますが
ここまで気合入ってると気持ちいいですね^^


こんな感じで3時間、
人を交わしながら歩きまくりました。

しかし平日なのに凄い人でしたね。。。

2010年7月21日水曜日

テクノフロンティア2010

先週に引き続き、ビッグサイトで開催されている
電子・機構部品の技術展に行ってきました。

今回の目的は

・モーター技術展
・バッテリ技術展
・EVインフラ設備展

だったのですが、
あまり目を引くものが無かったですね。。。

でも
展示会は何処にお宝があるかわかりませんから、
とりあえず端から端まで
全ての通路をゆっくり見てまわりました。


その中でまず目を引いたのが

・温度差発電システム

原理は以前から知っていました。
しかし、どー考えても効率悪そうなので
本当に使えるのかを聞きたかったのです。

展示では「温泉」での適用例でした。
渓流の冷水と湧き出す温泉の温度差を利用して
発電しているそうです。

ここでは既にある「流れ」を利用して
発熱用の素子に温度差を生み出しています。

温度差を保つためには温泉と渓流の水を
流し続けることが必要で、
流し続けられる環境があればこその発電となります。

この流れをモーターで作るようであれば、
効率もかなり悪いでしょう。

この展示に関して
「温泉」と「渓流」と「温度差発熱」
この組み合わせを見つけたことが
素晴らしいと思いました。

でも、
やはり使える場所が少ないのは
間違いない感じですかね。


そして次に目を引いたのは、オムロンさんの

・振動発電システム

ちょっと前に東京駅でテストされていた
「圧電素子」を使用したものとは違い、
ここでの振動発電は「エレクトレット」と呼ばれる
コンデンサのようなもの(?)を使用します。

携帯電話のマイクに使用されるものと原理は同じです。

携帯のマイクでは発生する電力が小さいので
それを増幅して使用しています。

「そんな微弱な発電が使えるの?」

という感じでしたが、
稼動中のモーターとか凄い振動をするものに適用、
しかも発電された電気をコンデンサに貯めて
機器の情報を発信する電源として使用するようです。

この使用方法ではすぐにでも実用化出来そうでしたが、
我々の身近なところで活躍するのは
まだ遠い感じでした。


次に目に留まったのは、太陽金網さんの

・コ・フォーム

ハウジングに導電性エラストマーガスケットを
精密に自動的に装着する技術です。

自動車のガスケットでは
この自動注入があたりまえになってきていますが、
これを携帯のケースやディスプレイに適用できれば
随分とコストダウンが可能になるでしょう。

もうやられているメーカーさんもあるかもですが、
できればこれを高度防水モデルに適用したい感じ。

導電性ということで
電気的に独立してしまうようなこともなく、
機会があれば使ってみたい感じでした。

太陽金網さんは
説明のお姉さんが可愛かったので
ここもポイント高かったですね^^


コネクタ屋さんのブースで
防水コネクタ話題で盛り上がったりと
意外に楽しめた展示会でした☆

2010年7月15日木曜日

ワイヤレスジャパン2010

東京ビッグサイトで開催されている
ワイヤレスジャパンに行って来ました。

基本的に専門外なのですが、
今回は来年度あたりから日本でもスタートする
次世代(4G)通信規格「LTE」のお勉強です^^>


今日15日は受講料無料の公演があり、
これをメインに見てきました。


「LTE」はロング・ターム・エボリューションの略で
直訳すると「長期間の進化」ですかね??

これから10年間でデータのやり取りできる量は
500倍(!)になるらしいです。

これまで8分20秒ダウンロードにかかってたものが
1秒で終了ですよ☆

ワイヤレスで出来ることの可能性が広がります。


さらにこのLTEを契機に
「ガラパゴス」と呼ばれる日本独自の電波規格を
見直す動きがあります。

これで、日本のメーカーが海外に端末を輸出したり
海外のメーカーが日本に参入したりが自由になり、
日本としては鎖国を止めるぐらいの
大きな契機になると思われます。

講演会では
日本の電波規格専用に端末を開発することで
約1000億円のコスト増になる。
と言われていました。

そりゃー止める方向ですよね。


またこの公演の中で、
「ソフトSIM」というものが紹介されていました。

現在カード状でキャリアさんから供給される
「SIM」
これをソフトで提供しようというもの。

何故ソフトにしたいかというと、
「LTE」世代になることによって
情報端末ばかりでなく、車や家電、
更には雑貨等にネットワークが繋がる可能性があり、
カード状では使いづらくなるからです。

でも
このソフトSIMが実用化になれば、
防水関係は楽になります♪

カード周辺の防水はまた面倒なんですよね^^;


講演会後は展示会場へ。

やはり専門外の私には興味そそるものが少なく・・・
各キャリアさんの端末チェックで終了です。

それにしてもドコモさんが派手に出してましたね~
LTEを始めるのは一番早いみたいで
その説明コーナーは人だかりでした。

ソフトバンクさんの出展が無かったのが気になりましたが、
LTEが今後どう我々の生活に入ってくるのか
ちょっと楽しみな感じで帰ってきました。

500倍の情報量、どう使いますか?

2010年2月19日金曜日

国際ナノテクノロジー展

招待状が来たので、お台場まで行ってきました^^

でも、結果から言えば、

私が注目していた炭素系機械素材やディスプレイ技術は 
この一年であまり進歩してないなあ・・という感じです。 

不景気で予算も削られたんでしょうが、 
去年とほぼ変わらない性能のものが多かったのが 
非常に残念でしたね~ 

そんな中でも気になるものは数点ありました。 


①鍛造用マグネシウム素材 

なかなか聞きなれないかもしれませんが、 
最近の携帯電話やパソコンに無くてはならない材料です。 
これまで加工しづらい材料だったので 
製品単価を押し上げてたこの子が使いやすくなりますよ。とのこと。 

でも、まだ材料自体のお値段が高いそうで 
アルミのように出回ればいろんなところに使われるかもしれませんね。 


②モノトラン・フィルム 

これは製品名なので誰が聞いても?だと思います^^ 

水槽などに空気を吹き込む「ブクブク」の進化版。 
ナノサイズ(分子サイズレベル)の穴から空気を出すので 
水中に酸素が溶け込みやすいとのこと。 

韓国のエビ養殖場では水槽内のエビ死亡率が20%ダウンだそうで、 
日本の水産業への展開を狙ってました。 

最近行ってる釣り堀も、夏は酸素濃度不足で困るかもなので 
オーナー用に資料を持ってきました♪ 


③単結晶タービンブレード 

飛行機のエンジンに使用される「タービンブレード」 
これが1個壊れて、飛行機が落ちたこともある(!)超重要部品です。 

この部品の強度を上げる為に、 
普通は多数の結晶から構成される金属を単結晶にしてます。 
ニワトリを卵に戻すような作業^^; 
確かに結晶と結晶の間から破損が始まるのが普通なので 
理には叶ってるのですが、もう現実採用されるとのことで驚きです。 


ほんとうは自由に曲げられるディスプレイとか見たかったんですが、 
このあたりはかなり厳しいようですね~ 

来年に期待しましょう☆