東京有明の国際展示場で今日から金曜まで開催の
国際ナノテクノロジー総合展に行ってきました。
毎年楽しませてもらえるこの展示会ですが
今年もかなり興味深い出展がありました☆
まず最初に足を運んだのは
本命の「NEDOブース」
NEDOさんは独立行政法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構さんで
色々な会社や大学と組んで先端技術を開発しています。
毎年このブースに来れば
何かしら楽しませてくれるものが在ります♪
まず目に留まったのは
①「有機ラジカルポリマーを採用した薄型電池」
これは薄くて曲げられる2次電池で
厚みが最薄で0.3mm。
そして電池自体を自由に曲げられます。
高性能スマートカードや
フレキシブルな携帯電話端末
ウエアラブルPCへの適用を目指しているとのこと。
次に
②「機械振動部分が無い音源」
なんと熱で音を発生させるというもの。
熱音響現象を利用しており、
サンプルはちゃんと音を出してました。
これはちょっとビクっとしましたよ~
外部圧力に対してバックアップ構造が必要ない音源なら
うちの特許が意味無くなっちゃいますからw
しかし
まだ大きな音が出せないのと消費電力が大きいとこのと。
一安心です^^>
お次はアート金属工業株式会社さんの
③「CNT複合鉄メッキ」
これは内燃機関用ピストンのスカート部分に
カーボンナノチューブ(CNT)を混ぜ込んだ鉄を
メッキしたもの。
フリクションが大幅に低減して
寿命も伸びそうとのこと。
耐久や仕様決めの詳細はこれからだそうですが、
かなり期待出来る技術と思います。
お次もアートさんから
④「CNT複合アルミ材」
これも内燃機関のピストンが実施例でしたが、
CNTの耐摩耗・耐フリクション特性を
部品の必要な部分にインサートするもの。
展示品ではピストンリング溝部の強度アップに適用。
従来品と比較して、耐凝着性はなんと5倍(!)に。
適用部分はいろいろありそうなので
これもかなり期待の技術ですね♪
次は株式会社ナックさんからの
⑤「モノトランフィルム」
これは昨年も記事にした
養殖用の超微細泡(ナノバブル)発生装置ですが、
今回はこれの観賞用水槽バージョンが展示されてました。
近日発売予定とのこと。
これは魚元気になりますよ~
また
ナノバブル関連で
日本高気圧環境・潜水医学会さんから
こんな水槽が出展。
タイとコイが同じ水槽で泳いでます!!!
⇒なんかこの鯛と鯉の水槽はただのデモストレーションっぽいです^^;
検索したら質問サイトで既に語られていました。
展示会の資料読んでも、この内容に関する詳細は無し。
逆に直接意味が無い展示をここまで大きく出すと
効果の信ぴょう性が薄れますよね。。
そして最後に日本アイ・ティ・エフ株式会社さんから
⑥「ジニアスコート F」
これは最近やっと量産ベースになってきた
DLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)を
なんとゴムや樹脂にコーティングするもの。
DLCは元々金属同士の磨耗を軽減する手段で、
コーティング表面がダイアモンドのように硬いことからこう呼ばれます。
ゴムにコートしたら割れちゃいそうですけどね~
聞けば既に数年前から実用レベルとのことで、
防水コネクタのシール抵抗減らす手段に
これに当時気がついていれば・・と思っちゃいました。。
ただやはりお値段が張るようで
コストにうるさそうな仕事は
全て断っているとのこと^^;
いつものように
半分以上は興味の無い展示なんですけど
「これは!」っていうのも必ずあるんですよね♪
しかし今回は
「海外のメディア」とか「アジア系の大学生」とか
昨年見なかったような人が随分来てましたよ~
説明員も普通に英語でした。
今回は特に「国際」展示会なのだと
感じましたね。
この国際ナノテクノロジー総合展は
金曜まで有明の国際展示場で開催されてますので
興味ある方は是非行ってみてください☆
2011年2月16日水曜日
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