2010年12月14日火曜日

中国の高速鉄道

Digg.comからのニュースピックアップ中に
なんとも今を象徴するような記事を発見しました。

注目サイトにも掲載していますが、
「中国の新幹線が時速483.2kmを記録」です☆


リニアモーターカーが不要になるぐらいのスピード。

妙に日本の新幹線に似てる気がして
どこが技術供与したのか気になって調べてみると、
やはり日本の川崎重工。

しかもこの技術供与をめぐっては少々トラブルな様子です。


この高速鉄道パクリ疑惑は
もともと川崎重工保有の特許を購入し使用しているので
見た目や性能が似てくるのは当たり前なんですが、
問題なのはこの契約内容でしょう。

「中国政府との契約では、供与した技術は中国国内でしか使用できず、
その技術を応用して作った製品を輸出することは出来ない」

読めば、そうなんですかという内容ですけど
一般にはあり得ない契約内容です。

「技術」とは常に開発され進歩するものであって
国内の技術が海外の技術に対してアドバンテージが出れば、
当然海外に対して技術を売りたいと考えるでしょう。

日本もそうして技術立国になったわけで、
守る立場とすればこの契約は当たり前な考えかも知れませんが、
金銭的な契約で技術供与した上に、開発した技術の国外使用がNGでは
破られるのが間違いない残念な契約ですよね。。

「日本は更に上を目指す」
こういう気持ちが感じられない記事でした。


そこにきて
中国高速鉄道のスピードレコード。

いや~もう完全に置いてかれてませんか。
中国に。


たしかに日本の製品は素晴らしいです。
しかし
この技術を構築した皆さんは
既にリタイアされてる方が殆ど。

色々なメーカーさんで技術的な仕事の経験がありますが、
最近のそれは昔の技術の使いまわしのように見えます。


「新しいことをやるのはお金がかかる」
まあだいたい何処でも会社が苦しいのを言い訳にして
新たな技術のトライを潰されてきました。

でも
トライしてきたからこそ今の日本があるのであって
世界一にチャレンジしたからこそ
世界に通用する技術を持てたのだと思います。
これまでは。


最近は
「どこかがやったら
うちもその技術を使えばいい」
的な考えがどこでも見られます。

リスクも少ないしそこそこ儲かるかもしれません。

しかしこれでは
どんどん技術力は衰退するばかり。

まあ、もうすでに衰退してるのは
関係者の皆様が身をもって理解してることと思いますが。。


完全に手遅れになる前に
なんとか立ち直れないかと思ってる人は
少なくないでしょう。

古(いにしえ)の技術を使いまわしてる場合では無いのです。
進めましょう。日本の技術を☆

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