2020年2月16日日曜日

再生可能電力の貯蔵

地球温暖化の急速な進行と思われる気候変動によって
エネルギーの脱炭素化が急務となっています。

そこに今、リチウムイオン電池を適用することにより
太陽光発電、風力発電での安定電力が現実的になってきているようです。

これまで再生可能エネルギー(太陽光・風力)発電のアキレス腱は
発電したエネルギーを貯めておけないこと。
太陽光発電は日が落ちれば発電ゼロ。
風力発電も風が止めば発電ゼロ。
そのとき電気が使えないのはありえません。

で、これまでこのエネルギー貯蓄は陽水発電で行っていたようです。
標高の異なる二つの貯水池を用いて水を貯め、
必要なときに水力発電にて電気を取り出す。
わかりやすい方法ですが
大規模な施設が必要なため建設費がかさみます。
近場にこんなのあったら
ちょっと怖いですしね。

これを高効率のリチウムイオン電池に置き換えようという動きが始まっています。

要因としてはまずコストの低下、
そして性能向上です。

現在のリチウムイオン電池貯蔵では
2012年から2019年で電力供給コストが76%も下がり、
電力需要が高まった時に稼動させる
天然ガス火力発電と勝負できるレベルになっています。

今後一般家庭もこのシステムを使えれば
石油・原子力に頼らず
クリーンなエネルギーサイクルを達成出来そうです。

こういう事こそ
国の方針でやって欲しいもんですね~

<日経サイエンス 2020年2月号より抜粋してお届けしました>


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