今回のテーマはスピーカー構造。
レシーバーを含む音を発生する部分の構造で
お話したいと思います。
スピーカーで言えば、
防水構造のものは「バイク用」「マリン用」など
振動板に防水コートしたものが販売されていました。
しかし、
一時的な「水がかかる」程度の水量対応であり
「水圧がかかる」使用に耐えるものではありません。
数年前から市販携帯に適用された
携帯電話用の防水スピーカーも同様でした。
軽い「水没」には耐えても「水圧」では破損します。
当然水圧がかかる状況下では
音を出すことはありませんが、
その状況下を「耐えて」大気圧に復帰したときに
機能を再現できることで、
水難時の緊急連絡等が可能になります。
身近なところでは
洗濯機に衣類と一緒に投入しても
洗い終わったあとに普通に使用できます^^
これを可能にするために
振動板部にバックアップ構造を設けた
スピーカー構造を考案しました。
<特開2008-252237>画像はIPDLよりキャプチャ
水圧などの外力が作用した際に
振動板が破損しないよう
バックアップ(後ろから支える)構造を追加。
耐水圧が高いものは、
バックアップ構造の面積が大きくなる関係で
振動板の自由度(動きやすさ)が制限され、
音響特性に影響が出ますが
振動板の破損は回避できます。
図では振動板を保持する(1)の内部(12)に
圧力がかかった時の形状を想定して
バックアップ構造を形成しています。
バックアップ構造に穴(11)が空いているのは
音響特性のためにこの部分で空気を出入りさせ、
振動板の動きをなるべく自由にする
狙いがあります。
音を発生する側のスピーカー構造はこれでOKでしたが、
この後
音を拾うマイク防水構造は結構苦労することになります。
というわけで
次回は「マイク」と「その周辺」の防水構造について
お話しする予定です♪
2010年7月25日日曜日
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