2010年6月25日金曜日

国際調査報告書

防水マクロフォン特許の国際出願に対して
国際調査報告が届きました。



A4サイズ12ページに及ぶ書類ですが、
そのほとんどは形式上のフォーマットと
今後のための国際特許条約抜粋でした。

個人的には、本出願に対しての
「国際調査報告」を楽しみにしていたのですが、
関連特許に挙げられていたのは国内の特許3件。

しかも、引用文献のカテゴリーとしては
「特に関連のある文献ではなく、一般的水準を示すもの」
だそうで、少々残念でした。


そして
国際調査機関の見解書では、すべての請求項に対して
・新規性
・進歩性
・産業上の利用可能性
が有るとの見解が示され、
「当業者として容易に想到し得ないものである」
と明記されていました。

他の出願特許では「容易に想到し得る」でNGが多いので
こうはっきり言っていただけると気持ちいいですね♪

すでに日本で特許権を獲得しているので
ここでNG出されても困るところではありますが
他の機関の審査官見解ということで、
読み終わるまでは少々ドキドキでした^^;

しかし、日本ではノークレームであった
耐水圧用の「バックアップ構造」に関しては
「構造の表記が曖昧である」とのことで
特定国で特許権を得ようとした場合には
請求項の表現に少々修正が必要になるかもしれません。

でも、ここから先は
できれば協力メーカー様と一緒に進みたい感じではあります。


ここまでお返事いただいた2社様を除き、
他のお手紙発送メーカー様は全くのノーリアクション。

「マイクの防水だけが上がってもねぇ」

という感じかも知れませんが、
基本的に落下やダイビング等での使用を除けば
現構造の流用で10m防水程度は容易に可能ですし、

落下X高度防水等、最悪のパターンを考慮した
高度防水用の基礎技術は既に確立できています。


以前に所属していた会社では
高度防水技術開発に関して
私が「企画」「設計」「評価」の全てを担当。
(私しか担当が居なかったのが残念な感じですが^^;)
現行モデル中身を利用しての実動試作までを完成させました。

その内容は全て特許で出願。
現時点で全て公開されています。

当然、その技術を使用するには
以前所属していたセットメーカーさんと「契約」の必要がありますが、
まあ、出願のみの特許は「回避」できるパターンもあると思いますし~
それを上回る特許とすればいいだけの話ですよね^^


今後、
公開されている特許をベースに
周辺高度防水技術に関して少しずつご紹介する予定です。

2010年6月16日水曜日

マッドフィッシュデザインズ

昨日、打ち合わせで
埼玉県三郷市にあるマッドフィッシュまで行ってきました。
http://www.madfish.jp/
↑HPはほとんど工事中のようで^^;

主にバイク用大型ステッカー(デカール)の
デザイン・製作・販売を行っていて、業界では老舗。

社長はバイク関係の友人です。


事務所に行くのは初めてでしたが、
コンビニ店舗を使った事務所なので駐車場と内部スペースに余裕があり
いい感じでしたね♪

奥の水槽には40cmオーバーの雷魚☆
イメージと違いかわいい奴でした。


この日は自分のバイク用のデザイン決め。

午後から行って、結局深夜近くまで
色々話をしながら決めてきました。

仕上がりが楽しみです^^

バイク整備(250・125)

125

FフォークBK側シール交換


250

Rショックオイル交換
リンクグリスアップ

2010年6月15日火曜日

依頼企業様からのお返事2

防水マイクロフォン製品化依頼のお手紙に
2通目のお返事が届きました。

内容は残念ながら
「関心ありません」というものでしたが、
知財部門の弁理士様の名前でのお返事でした。

ご対応ありがとうございました。


この特許の製品化にあたり、
まず部品メーカーさんに依頼をかけているのは
「できるだけ世界に広めたいから」です。

特定の携帯電話メーカーさんとの契約では
販売される範囲も狭くなるだろうと考えました。


しかし、現在までの部品メーカーさんの対応をみると

・防水構造は筺体側で行われるもの。
・新規部品を開発しての売り込みはリスクが高い。

という2つの考えが見えてきます。


筺体側での防水構造性能向上は
これまでお話ししましたように
音響部分でのハードルに高いものがあります。

ここを部品メーカーさんに理解していただけることは
確かに難しいかもしれません。


それに加え、上位メーカーへの提案が難しい現状では
セットメーカーさんが要求しない部品の開発に大金をつぎ込み、
また人件費をかけて営業をするのはリスクが高いかもしれません。

それに
今の日本にはそれほど必要な製品にならないかもしれません。


しかし、私はこの小型電子機器の防水技術は
この世界に「あるべき技術」であると考えています。


お手紙発送から1カ月経ちました。
つぎのフェーズに作戦を移行する方向で頑張る次第であります^^>

2010年6月11日金曜日

マッチ ザ 〇〇

【虫が嫌いな方はご注意ください^^】


釣りにおいて、

特にルアーやフライでの釣りにおいては

「マッチ・ザ・ベイト」「マッチ・ザ・ハッチ」が重要です。


これは、釣ろうとしている「魚の食性」に合わせて釣るということ。

何を普段食べているかを調査することが釣果への近道となります。


先日赤城フィッシングフィールドにお邪魔した際、

スタッフの方が伸びすぎた水草の撤去作業をしていました。

そこで「ここの魚はこれ食べてるんだよ~」と見せて頂いたのがこれ

ヤゴ(トンボの幼生)っぽいのですが、大きい!


「オニヤンマのヤゴですかね~」なんてその場は終了でしたが

帰宅して調査したところ、オニヤンマのヤゴもここまで大きくないのです。

なんなんでしょう?この生き物??


池に投げ入れると、やはり即食べられちゃってました^^;


しかし、最近手持ちのスプーンの中で唯一釣果あるのがこの虫の色で、

その意味がここで理解できました。


次回までにこの不明な虫色のルアーを

増やそうと思う今日この頃であります^^>

2010年6月9日水曜日

防水圧電スピーカー

先日、村田製作所さんから発表されていました

「超薄型防水対応圧電スピーカー」

http://www.murata.co.jp/new/news_release/2010/0608/index.html


こうして防水電子機器関係のニュースが流れることは

私にとっても嬉しいことです^^

防水関係の技術に注目が集まりますから☆


ちょっと余裕なのは、

この圧電スピーカー構造が私の特許に取って代わることは無いからです。


シート状の圧電スピーカーは以前から注目されていましたが、

その構造から音響性能に少々難があります。


村田製作所さんが素晴らしいのは音響特性グラフを正直に出しているところ。


人間の声の周波数域は100~10000ヘルツ周辺で、

特に1000ヘルツ周辺が重要な周波数域と言われています。


以前NECさんが製品化していたパネルスピーカー(発振元は圧電素子)と同様に

圧電スピーカーはこの周波数領域を出すのが、実は構造上苦手なのです。


パイオニアさんの音響スピーカー ↓ はこの領域がバッチリ出てますよね♪

一般的なダイナミックスピーカーは、

振動板(コーン)を磁力で振動させ発音しています。

波長の長い低い音用には大きな振動が出来るように

大きなスピーカーを使用しますよね。


材料の厚みを電圧で微妙に変化させる圧電スピーカーは

まだ大きな厚みの変化が出来ません。

つまり、構造上低い音が出せないのです。


また、音響用スピーカーに求められるのは「いい音」です。

いい音には倍音、3倍音・・・という振動素材の特性値が大きく関わりますが、

強制的に素材の厚みを変化させる圧電スピーカーは

この特性が一般的に大きく損なわれます。


基音「ド」の3倍音は「ソ」、5倍音は「ミ」

綺麗に倍音が出れば、「ド・ミ・ソ」の和音を形成して

これが音の厚みとなってくれるわけです。


せっかく鳴るなら、いい音がいいですよね。

ダイナミック音響構造は無くなりませんよ~


そして、

ダイナミック音響の防水構造は、私からご提案出来ます^^


*訂正とお詫び*

村田製作所さんの防水圧電スピーカーは現在の携帯電話スピーカーと同等の音響特性を出されていました。申し訳ありません。倍音説明とあわせて訂正しました。

2010年6月4日金曜日

原稿作成

先週末、

出掛けた先でかなり強烈な風邪を戴いてきまして><
久々に2日間ほど寝込んでしまいました。

しかし、こんなときは座り仕事がはかどるんですよね♪


熱が出てると思われるときには
あまり頭を使わない特許用図面の作成。

部品の構成やレイアウトは構想段階でスケッチしてるので
パソコンCADで見栄えがいいように線を引くだけです。


手書きと違って修正し放題につき
気持ちが乗ってる時にバリバリ描きます。

でも、つらくなったら寝てましたが^^;


そして、
熱が下がるあたりから問題の原稿作成に。

私にとっては一番の苦手項目ですが、
特許においてはこの文字使いが権利の範囲を大きくも小さくも
権利化可能・不可能をも左右します。


今回の特許は、携帯電話を完全防水構造とした場合に
「防水マイクロフォン」特許と併用したい部品のもの。


最近惨敗が続いている審査パスへ向けて
完璧に仕上げる方向であります☆