困ったことに
未だ峠を越えられないこのパンデミック。
感染拡大を抑えるため
なるべく人ごみを避ける必要があり、
特に健全者は体の弱い人との接触は避けなければいけません。
そして、
一番の問題はこの新型に(確実に)効く薬が無いこと。
今対応薬の開発はどうなっているのか
候補を並べてみました。
●アビガン(市販名:ファビピラビル)
富士フィルム富山化学がインフルエンザの治療薬として開発。
ウイルスの複製を止める効果があるが
奇形を発生させる恐れがあるため妊婦には使用できない。
新型インフルエンザの治療薬として既に200万人分の備蓄がある。
●オルベスコ(市販名:シクレソニド)
ウイルスの複製を止める効果を実験室レベルで確認。
少数の患者への試験的な投与で症状回復の報告あり。
●カトレラ(市販名:リトナビルとロピナビルの合剤)
抗HIV薬。
コロナウイルスが体内に入ってから分解し複製する過程を阻害する。
日本国内では2000年に承認されている薬だが、
中国が先行して実施した臨床試験では回復に差が無かった。
現在国内で臨床試験中。
●レムデジビル
エボラ出血熱の治療用に開発中の薬。
今年2月に武漢ウイルス学研究所などから
この薬が低濃度でウイルスの増殖を抑えると報告。
今年3月から400人の患者を対象に投与予定している。
●クロロキン
抗マラリア薬でウイルスの体内への侵入自体を抑える効果。
ウイルスは細胞に進入する際水素イオンを使って
細胞内を酸性化して侵入。
この薬は細胞内の酸性化を抑えてウイルスを侵入を妨害する。
未だ決定打は無いようですが、
なんとか対応薬開発がうまく行って
普通の風邪程度になって欲しいですね。
開発者の皆さんを応援します。
<日経サイエンス2020年5月号から抜粋してお届けしました>
2020年4月3日金曜日
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