2019年4月10日水曜日

シャコの目カメラ

シャコの目は
世界で最も複雑な構造を持っているようです。


この構造をカメラに応用し
ADAS(自動運転)に適用しようという動きがあります。
コントラストが従来のカメラに対してはるかに高く、
見え辛いものが見え易くなるといもの。

人間の眼にある光受容細胞が3種類なのに対して
シャコは12種類の光受容細胞を持っていて、
他の動物には見えない光の特性を感知出来ます。

シャコの視覚が優れている点は2点。
一つ目は偏光を感知できること。
二つ目は感知できる光の強度(ダイナミックレンジ)が広く
非常に明るい領域と暗い領域を同時に見ることが出来ること。

この特徴的な構造と特性を厳密に再現したカメラを作成。
ダイナミックレンジは市販カメラの1万倍となり、
特に霧や雨の条件や光と影が入り組んだ状況で
性能が顕著だったとのこと。

軍事ドローンがカムフラージュした標的や
暗い影に潜んだ標的を見つけたり、
上記を応用して
自動運転の検知精度を上げることが期待されます。

市販品に適用される日がちょっと楽しみですね。


*日経サイエンス2019年4月号から抜粋して紹介しました。


0 件のコメント:

コメントを投稿