最近ちょっと話題にもなってきておりますが
太陽の活動が200年ぶり、
または300年ぶりの低水準となる可能性が出てきました。
地球温暖化対策の為に頑張っている我々ですが、
今後寒冷化が進むとなれば
別の対策を考案しなければならなくなります。
太陽の活動は黒点の観測をもって
古くは西暦1600年代から調査されていました。
基本的に太陽は11年周期で黒点数の増減を繰り返しており
これまでに黒点数が大きく減少した時期は
200年前のダルトン極小期と呼ばれる時期と
300年前のマウンダー極小期と呼ばれる時期があります。
この時期
どれだけ温度が下がったかは明確に記録されていませんが
マウンダー極小期にはロンドンのテムズ川が凍結した
などの記録が残っています。
現在、太陽の活動は本来極大期にあるはずですが
黒点数は未だ極大期の半数。
活動の立ち上がり自体も遅れる状況は
200年前のダルトン極小期にも見られた現象とのことです。
太陽の活動水準が低くなると地球が冷える。
当たり前のことのような気がしますが
実は太陽の活動が低くなったとしても
極大期と極小期の放射量の差は0.1%。
これだけでは気温の低下を説明出来ません。
では地球が冷えるのは何故か。
ここに影響を与えるのは
遥か銀河の中心から飛んでくる「宇宙線」の影響とのこと。
宇宙線は天の川銀河にある
死んだ星の残骸から飛んでくる荷電粒子。
そのほとんどはプラスの荷電粒子である陽子からなるため
磁力線に巻き付く性質を持っています。
太陽の活動水準が高い時は
太陽から放射される磁力線が大きくうねっている為
この磁力線の壁に宇宙線が巻き付き
地球まで到達しづらいようです。
太陽の活動水準が低くなると
太陽から放射される磁力線も平坦になるため
地球に到達する宇宙線が増えます。
では何故宇宙線が増えると寒冷化するのか。
最近実験で実証された事ですが
なんと宇宙線は雲を生成しやすくする性質があります。
しかも雰囲気温度が下がれば下がる程
雲を生成しやすくなるとのこと。
下がり出したらどんどん雲が増えて
日射量が減り気温がさらに下がる。
といった具合です。
恐ろしいです。
現時点での太陽の状況から推測すると
200年に一度の極小期を迎える可能性が濃厚。
一応、寒くなる未来も考えておいたほうがいいかもです。
自然の大きな流れには逆らえませんからね~
2012年7月29日日曜日
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