人類の敵は放射線だけではないようです。
日経サイエンスの7月号によれば、
有力な抗生物質が効かない「耐性」を獲得した
スーパー耐性菌が広まりつつあります。
ここ数十年
抗生物質で抑え込んできた感染症が復活し
人類の脅威になりかねないとのこと><
この耐性菌が発見されたのは2008年の夏。
インド、ニューデリーの患者からでした。
そして2010年夏時点で
この耐性菌と同じ遺伝子を持つ菌が
180人の患者から見つかっています。
今回発見された
この耐性菌がスーパー耐性菌と呼ばれるのは
人類手持ちの有力な抗生物質が効かないだけでなく、
菌どうしで相手かまわず
簡単にこの耐性DNAを交換する能力によって、
今回肺炎菌で発見された耐性遺伝子が
大腸菌など違うタイプの菌種に取り込まれ
広まっていけるからです。
さらに
この菌の種は強力な薬でも入り込みにくい
二重膜構造を持つうえに、
一定の細胞内防御機構も備えているため
抗生物質でもなかなか死なない
強さを持っているからでもあります。
普通の感染症が握手やドアノブなどを介して伝染し、
我々の命を脅かすことになるのです。
現在のところ
完璧とはいえないまでも、
このスーパー耐性菌に対抗できる治療薬は
・チゲサイクリン
・コリスチン
の2つしかありません。
新薬の開発も期待が持てない状況のようで、
結局お先真っ暗な記事でした。。
この記事の中にあった
「細菌が次世代を生むのに20分しかかからないが
新薬の開発には10年かかる」
が印象的でしたね。
新薬に期待はできなくとも
我々も日々生まれ変わる細胞を持つ生物。
自らの免疫力を高めるよう
頑張っていくしかないです♪
日々精進ですよ^^
2011年6月20日月曜日
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